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定年まで12回転職した私の60歳からのチャレンジ人生

根拠のない思い込みのまま、56歳で12回目の転職をした!

 私は60歳まで雇われの身で働いてきましたが、実は定年までに12回の転職を繰り返しました。
 現在60歳を過ぎた同世代の人たちが40年間一か所で定年まで勤め上げる人が比較的多いなかでは、若干変わり者の部類に入るかもしれません。
「悔いのない人生を生きる」にはどうしたらいいかを考え始めた頃、何の根拠もなく《自分は56歳のときに変わる》と決めました。
「自分の何をどう変えるのか」も全く分かりませんでしたが、その思い込みのまま、56歳で周囲の反対を押し切って、12回目の転職をしました。
 この転職を契機に、自分が転職を繰り返してきた一番の理由が「どこにでもある職場の人間関係」によるものであることを自覚し、自分の他人に対する苦手意識を何とか払拭しすることができました。
 その結果、私の人生は一変しました。
 私のなかから、何かに対する「怖れ」がなくなりました。
 私は根拠はありませんでしたが、自分が「決めた」とおりに、何かが変わっていくように思いました。

60歳からのチャレンジ人生

 56歳の転職から4年、考えてもなかなか行動に移せなかった私は、考える前に行動するいき方に変わりました。
 他人の評価を気にすることも全くなくなり、自分が思うことを主張し、何事にもチャレンジできるようになりました。
 60歳で始めた空き家活用が楽しくて、経営のことなど全く分からない私でしたが、人を雇うわけでもなく、自分の身の丈にあった小商いならば、自分にもできると考え、一般社団法人を62歳で設立しました。
 以前の私では、考えられなかったことです。
 空き家活動を始めて1年過ぎた頃には、不動産関連の師匠である方の紹介もあって、NHKの取材でテレビ出演したり、ラジオ放送で話したりする機会にも恵まれました。
 60歳過ぎて、NHKの公共電波に乗るなんて、私には奇跡としか言いようもありません。
 特別な能力はなく、特段のキャリアもない、定年まで12回の転職を繰り返してきた私でもチャレンジすることはできました。
 一度チャレンジしてみたら、思いもかけぬ世界が目前に拡がることを実感しました。

 私が60歳を過ぎてから始めた事業や活動は規模は小さいですし、収益も少なく、一般の起業家からすれば事業モデルとして見るべきものはないかもしれません。
 しかし、これらの事業は収益がなくても、社会的なニーズはあるものと私は思っています。逆に収益性が低いから、やる人も少なく、活動する意義もあると思っています。
 私はいま自分ができることで、自分がやりたいと思うことしかやっていません。