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マイホーム購入の指南術

築10年前後の中古住宅を狙え

 不動産購入のポイントは前回お伝えしましたが、より詳しく不動産購入の実際を説明しましょう。

 ここでは、一戸建を購入する前提で話を進めます。
 まず、新築か中古かという選択ですが、新築でなくては嫌だという人以外は中古を
お勧めします。
 理由は簡単。同じ立地条件で比較すると安いからです。
 築年数や建物の状態で違いますが、例えば新築で3,500万円位する物件が、築10年ならば1,000万円近く安くなります。
 30年の住宅ローンが25年以内になり、月々の支払も安くなります。
 支払額を変えなければ、支払期間が20年になるかもしれません。
 築7,8年~15年位の程度の良いものを選ぶのがベストです。
 築5年以内の物件でもよいですが、新築価格に比べてあまり割安感のない場合が多いです。
 一方、築20年以上でも、程度の良いものや近年改修履歴のある物件ならば、問題ありません。
 知人の不動産業者が最近マンションから住み替えて購入した物件は築28年でしたが、もともと注文建築で所有者の手入れも良かったため、即決で決めたそうです。
 この選択は不動産のプロだからできたとも言えますが、周辺の新築価格の半値でした。
 一般の人でも、家を購入する際の目を養えば、中古不動産市場で良い物件を見つけることが出来ます。
 ただ、改修工事をしていれば別ですが、いくら安くても築35年以上の物件はあまりお勧めしません。
 木造の場合、40年以上経つと、経年劣化が進み、色々と建物に不具合が出てくるのが一般的で、その修理費用がかかることになります。

不動産購入ができる条件

 ここまで、マイホームをお持ちでない方に、不動産を取得することをお勧めしてきましたが、実際に家を購入できるかどうかを見極めなければなりません。
 例として、35歳独身で、家賃65,000円、都心から20㎞県内にある郊外、最寄りの駅から徒歩5分の1LDK賃貸マンションに住む男性の場合で考えます。
 自宅マンションから勤務する都内の印刷機器メーカーまで通勤時間は約50分、5年前に中途入社で、年収税込300万円です。
 購入を検討したい物件は、現在居住する賃貸マンションと最寄りの駅が同じで、築13年の中古一戸建で、売買価格は1,850万円です。
 同物件が位置する新築住宅の周辺相場は3,000~3,300万円なので、比較的程度の良い本物件は、割安感があります。

 次に、この物件を購入する条件を見ていきましょう。
 中古住宅を購入する場合は、仲介手数料・登記料ほか諸費用がかかります。
 通常物件価格の7~8%が諸費用として、購入価格にプラスになります。
 1,850万円の場合、150万円程の諸費用を考慮すると、総額2,000万円になります。
 不動産を購入する場合、通常頭金が必要ですので、100万円程度の契約手付金を用意することが必要です。
 ただ、不動産業者が提携した金融機関では、諸費用込みのフルローン、このケースなら2,000万円を借り入れられる場合もあるので(手付金が全く0というのは厳しいかもしれません)、頭金に余裕のない方は、業者に相談してみて下さい。
 金融機関が住宅ローンを貸し出す目安とするのは、借入者の返済能力(会社の勤続年数を含む)と物件の担保価値です。
 したがって、年収が税込150万円以下、勤続年数が1年未満の場合は、借入が厳しいかもしれません。
 ただ、これも原則なので、絶対条件ではありません。
 現に、私が40歳で住宅を購入した時は、転職してから1年未満だったので、業者が紹介した金曜機関では、融資は無理と言われました。
 でも、私は当時都内の賃貸マンションに居住し、10万円以上の家賃を5年間支払ってきた実績がありました。
 この時家賃引落をしていた金融機関に直談判して、何とか借入することができました。

 さて、2,000万円の借入をして、月々の返済がいくら位になるかですが、
 借入総額2,000万円、貸出金利1%、返済期間30年で、月額64,000円程です。
 この条件ならば、65歳定年までにローン完済になります。
  
 固定費の住居費をどう考えるか。
 30代のあなたなら、是非住宅取得を考えてみてください。

物件をたくさん見ること

 良い物件に巡りあうためには、とにかく現地に足を運んで、物件をたくさん見ることです。
 現在の不動産市場は、ネット検索で全国の物件が閲覧できます。
 自分が住みたい市町村名に続けて中古住宅とキーワード検索すると、〈アットホーム〉・〈ホームズ〉・〈SUUMO〉等の不動産売買サイトが閲覧できます。
 これで物件情報や物件写真を確認できますが、現地を見ないと分かりません。
 目ぼしい物件を選択して、仲介業者に連絡して、内覧をさせてもらいます。
 これを何度も繰り返せば、徐々に物件を見る目が確かになり、間違いない物件選びができるようになります。

 さあ、思い切ってマイホーム取得しましょう。