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コロナ禍の今だから家を買う!

昔、不動産屋をやっていました!

 前々回の記事で、老後の備えとして住宅の購入を勧め、マンションより一戸建がよいとお伝えしましたが、その理由を交えながら住宅購入についてお話しします。

 実は、私は1980年代後半の不動産バブル期に不動産営業の仕事を5年程やっていました。
 その頃は、物件があれば売れた時代で、郊外のかなり立地が悪い場所でもどんどん売れました。
 当時都心から60㎞以上離れた地方都市の最寄りの駅から徒歩ではいけない場所に、新築の建売住宅を建てて販売していました。
 会社の上司からは社員価格で購入できるからと、住宅購入を勧められたこともありましたが、都内近辺にしか住んだことがない私は、到底自社物件を買う気にはなれませんでした。
 じきに不動産バブルは弾けて、会社も倒産しました。
 しかし、その時の経験が、後に不動産を取得するときに大いに役立ちました。

 それでは、私の不動産購入のポイントをお伝えします。

不動産購入のポイント

1 不動産購入は生涯設計のなかで考える.。
 私が自宅を購入したのは、40歳になる時です。
 当時都内墨田区にある公団の賃貸マンションに住んでいましたが、家賃が10万円以上でした。
 当時は住宅ローンの完済年齢が70歳までだったので、最長期間の30年ローンを組むためには、40歳がギリギリでした。
 都内は高価で買えないことはわかっていましたので、馴染みのある東武線(東武スカイツリーライン)沿線上の埼玉県内の物件を探しました。
 現在は不動産売却ネットで誰もが日本中の物件を検索閲覧することが出来ますが、当時は不動産業者が紹介する数少ない物件の中から選ばざるを得ない状況でした。
 ただ私の場合、不動産営業の手口は分かっていたので、良くない物件をつかまされるリスクだけは回避できました。

2 立地で選ぶ
 不動産選びの第1の条件は立地です。立地と言っても駅近という意味だけではありません。
 駅近に購入できればいいですが、一般的に地価が高いので外します。
 最寄り駅から徒歩20分以内ならばベターですが、若干遠くても駅まで自転車で10~15分ならOKです。
 立地で大事なのは、駅から多少遠くても、近隣に商業施設がどれだけ整備されているかがポイントになります。
 特に高齢になると、毎日の買い物する店舗や医療施設が近くにあることは何より重要になります。

3 マンションより一戸建
 確かにマンションは利便性が高く、商業施設も近くに整っている場合が多いです。
 高齢者の中には、若い頃には郊外の一戸建に住み、高齢になったら駅近のマンションに住み替える人もいます。
 ただ、マンションの場合、前回記事でお伝えしたとおり、管理がしっかりしている物件はいいですが、その良し悪しは長い年月を経てみないと分かりません。
 購入価格が高価なタワマンが40年後にしっかりした管理が出来ているかは一概に言えません。

 勿論、一戸建も30年経てば、リフォームが必要になるのは当然です。
 しかし、分譲マンションの場合、自分が区分所有する範囲はリフォームできますが、建物全体を改修することはできません。
 住民が高齢化して、管理が不十分になり、空き部屋が徐々に増えて、いわゆる《ゴーストマンション》になるリスクもあります。
 立地条件は考慮しますが、これから購入するならば、断然一戸建をお勧めします。

4 立地を優先させて、何を落とすか
 一戸建購入を前提として述べますが、現実的には購入価格の問題が大きなウェイトを占めます。
 資金に余裕があれば、間取りも広く、日当たりも良く、駅近で、商業施設も整っていて、環境もいい等、理想の住まいが取得できます。
 しかし、現実は自分の懐具合と相談して、価格を抑えたものにしなければなりません。
 自分が考える理想から何を落とすかを決めなければなりません。

 私は立地を優先して、「日当たり」と「将来の資産価値」を外しました。
 私は新築で一緒に分譲された10区画の中で一番安い北道路に接道した敷地延長の物件を購入しました。
 同区画で販売された東南角地のお家より、1,000万円以上安かったと思いますが、当時私が住宅ローンを組める限度額一杯でした。
 北道路で奥まった敷地延長の土地でも、まったく日が当たらないわけではないし、転売するつもりもなかったので、資産価値にこだわる必要もありませんでした。
 他区画より安くても、周辺にある商業施設環境の立地条件はまったく同じです。
 
 私は新築物件を購入したので、20年以上住宅ローンを払い続けましたが、今ならば新築より半額位の中古物件を探して、住宅ローンも短くするでしょう。

 次回は、実際に不動産購入をする人のために秘訣をお伝えします。