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ライフシフトモデル⑤  楽しさとワクワクを伝導するエクスプローラー(探検者)

人生探求の旅

 信田和也さん(ご本人の了承を得て、実名で紹介させて頂きます)は今年40歳になり、先日9月9日に「夢見屋企画(ゆめみやきかく)」を開業しました。
 信田さん曰く、独立構想15年、開業申請15分です。
 25歳位から独立を考え始めたという彼は、「人生を楽しもう!」を合言葉に自分からワクワクしながら、彼に関わる皆さんの夢ややりたいことのお手伝いをする活動をずっとやってきました。
 信田さんは、以前から開業する日は9月9日、0909即ち「ワクワク」の日と決めていたそうです。
 そんな彼が、40歳のワクワクの日に「対談×映像を中心としたPR屋さん」を設立しました。
 信田さんのルーツは、大学を卒業した頃に逆上ります。
 学卒後いくつかの就職先が決まっていたにもかかわらず、彼はピースボートクルーズに申込み、南半球を中心にした世界一周100日の旅に出ました。
 訪問した国はフィリピン、ベトナム、シンガポール、ケニア、南アフリカ、ブラジル、アルゼンチン、チリ、オセアニア、タヒチをはじめ、14カ国に及びました。
 南アフリカを訪問した時に、母子感染でHIVに罹患した子供達を養育する学校に行きました。
 ここで、10歳になるある少女と出会いました。彼女はキラキラと輝く瞳の、屈託のない笑顔が印象的な少女でした。
 でも、少女の余命はあと数ヶ月でした。少女自身も自分の余命が残り少ないことを理解していました。 
 少女は信田さんと別れる時に言いました。「また、いつか会えるかな」と。
 23歳の信田さんは、自分が今まで見てきた世界がいかに狭いものであったかを、そして自分が今まで生きてきた日本という国がいかに恵まれているかを痛感しました。

 ライフシフトモデルとして信田さんを見ると、一ヶ所に腰を落ち着けることなく、身軽に探検と旅を続けて、幅広い進路を検討する(探検者)「エクスプローラー」の典型です。
 信田さんは若くして海外に出て、多様な人たちの苦悩や喜びを自分事のように考える、グラットン博士がいう「るつぼの経験」を重ねてきました。
 他の人生の物語にふれることで、自分の価値観が揺さぶられ、アイデンティティについて深く考えることができたのです。
 当たり前のことが当たり前でない世界を目の当たりにした信田さんの探求の旅が始まりました

楽しさとワクワクの伝導者

 信田さんはライスワークとライフワークを分けてやってきました。
 高齢者介護の会社に勤めながら、人々を喜ばす活動を続けました。
 彼のライフワークは、道具が要らない、「しゃべること」がベースになっています。
 各種イベントの司会業やアマチュアバンドのコンサートプロデュース等、口コミでの依頼を中心に、様々なサポート活動をやってきました。
 近年では、アフター5や休日の楽しみ方を自ら実験してSNSで配信したり、「WEBスナック」と称してYOUTUBEチャンネルでライブ配信したりする企画も積極的に進めています。
 60点キャンパーを自認する彼のコロナ禍の「おうちキャンプ企画」は自宅のベランダでキャンプする発想が好評です。
 また、人の魅力を引き出す対談家である信田さんがインタビューしながら、色々な人達の生き方を紹介する大人の自由研究「生き方百景」という対談動画集も面白く素敵です。
 この「対談」という切り口が自身のライフワークの1つの柱となり、今回の開業理念に結実しています。
 たくさんの経験のパーツが15年の年月を経てすべて組み合わさり、自分らしい生き方を体現する信田さんのあり様は、この先も多くの人達に楽しさとワクワクをもたらしていくことでしょう。